根管治療
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歯の寿命を左右する「根管治療」
Root canal treatment
根管治療は歯の『屋台骨』の治療であり、治療の成否がその後の歯の寿命を左右します。
当院では根管治療の精度を高めるさまざまな専門器機を導入し、治療の成功率向上に努めております。
根管治療とは
What is root canal treatment
根管とは歯根(歯の根っこ)の中にある細い管のことで、その根管の中には歯の知覚をつかさどる神経や栄養を送る血管が通っています。
根管治療では大きな虫歯などによって根管に細菌が侵入した際、感染した神経や血管などをきれいに取り除き、根管内を無菌に近い状態にしていきます。また過去に治療をおこなった根管に再び細菌が感染した際には、『感染根管治療』という再治療をおこなっていきます。
根管はその入り口が直径1mm程度と非常に細く、さらに途中で枝分かれしたり湾曲していたりなど形状も複雑です。そのため根管治療は歯科治療の中でもとくに難易度が高く、治療にはとても繊細な作業と高度な技術が求められます。そこで当院でも根管治療の精度を高めるために、専門器機の導入や技術の向上に力を入れています。
◆ 根管治療をおこなう理由
歯にとって根管は、建物の土台にあたります。見かけ上は立派な建物でも、土台がしっかりしていなければすぐに崩れてしまうように、根管が弱ってしまえば歯はたちまち健康な状態を維持しきれなくなります。つまり根管治療は、歯にとっての基礎工事にあたる重要な治療なのです。
また歯は根管内の血管や神経を通じて、体のあらゆる場所につながっています。根管内の細菌をそのままにしておけば、やがてその感染は歯の周囲を取り囲む顎の骨にまで波及します。
さらに細菌が血管を通って全身に運ばれれば、体に思わぬ害を及ぼしかねません。したがって根管内で感染を食い止めて他の組織を守ることも、根管治療の大きな目的の1つといえます。
当院がおこなう精密な根管治療
Precision
歯科用CT
必要に応じて歯科用CTによる精密検査をおこなっております。歯根内部を立体画像に写しだすことで、根管の数や形状、湾曲具合などを正確にとらえることができます。
マイクロスコープ
肉眼では見えない細部を20倍にまで拡大できるマイクロスコープ(医療用顕微鏡)を導入しています。細い根管を直接目で見て確認できるため、より的確な処置がおこなえるようになります。
NiTiファイル
従来のファイル(根管清掃器具)よりも弾性に富むニッケルチタンファイルは、湾曲した根管にもフィットしやすく、内面を傷つけるリスクも軽減できます。また根管内でファイルが折れるといったトラブルも少なく、安全に治療をすすめることができます。
ラバーダム
治療中に唾液や血液などが患部に流れこんだり、外部から新たな細菌が根管内に感染したりするのを防ぎます。また治療器具や薬剤などの誤飲も防止します。
根管治療の流れ
Flow
STEP1 診査・診断
歯の内部や根管の状態をレントゲンや歯科用CTを用いて詳しく診査していきます。その結果を元に、これからおこなう治療の計画を立案していきます。
STEP2 治療内容の説明
検査結果から立案された治療内容を、わかりやすく丁寧にご説明していきます。
STEP3 虫歯・詰め物の除去
根管治療をはじめる前に、虫歯や装着されている詰め物・被せ物などを除去していきます。
STEP4 根管内の拡大・清掃・消毒
根管内にある感染物質(神経・血管など)を取り除き、さらに薬剤で消毒しながら内部を無菌に近い状態にまできれいにしていきます。
STEP5 根管充填
痛みなどの症状がなくなり、根管内が清潔になったら、根管内に再び細菌が感染しないよう、根管専用の詰め物(ガッタパーチャ)を緊密に詰めていきます。
STEP6 詰め物・被せ物の作製と装着
新しい詰め物・被せ物を作製し、装着したら一通りの治療が終了となります。